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ALPS水・海洋排水の12のウソ
¥1,650
烏賀陽弘道 著 A5判 176ページ 価格1,500円+税 ISBN978-4-86251-524-7 ★日本政府の12のウソを徹底的に指摘! ★福島第一原発を震災直後から取材し続ける著者による告発 ★公開直後から17万再生された動画をもとに緊急出版 「海洋排水しか方法はない」、「タンクの置き場はもうない」、「ALPS水排水は被災地の復興に必要」、「ALPS水に放射性物質はトリチウムしか残っていない」、「福島第一原発のような原発からの海洋排水は世界中でやっている」、「日本政府の基準を満たしているから安全だ」などなど…… 2023年8月24日、日本政府は福島第一原発からでた汚染水を「ALPS」で浄化した、いわゆる「ALPS処理水」を海洋放出した。ALPSで処理した水は安全で、環境に対する影響はないと発信している。 「真っ赤なウソです。信じないでください」 著者は、政府が発信する情報にはウソがあるとして、海洋放出の翌々日、動画を公開した。動画は反響を呼び、1か月経つころには17万回再生された。 本書は、動画で話した内容に大幅な加筆修正を施し、一冊にまとめあげた。 目次 はじめに ❶ 国内問題だった放射性物質汚染を国際問題に拡大した ❷ 「海洋排水しか処理方法はない」 ❸ 「タンクの置き場はもうない」 ❹ 「ALPS水排水は被災地の復興に必要だ」 ❺ 「ALPS水の海洋排水は廃炉を進めるために必要だ」 ❻ 「ALPS水を海洋排水すればタンクはなくなる」 ❼ 「風評被害をなくすことが必要だ」 ❽ 「ALPS水に放射性物質はトリチウムしか残っていない」 ❾ 「福島第一のような原発からの海洋排水は世界中でやっている」 ❿ 「日本政府の基準を満たしているから安全だ」 ⓫ 「希釈して排水するから安全だ」 ⓬ 「環境への影響は長期的に見ても無視できる」 まとめ 著者プロフィール 烏賀陽 弘道(ウガヤ ヒロミチ) 1963年1月京都市生まれ。 1986年、京都大学経済学部を卒業し朝日新聞社に入社。名古屋本社社会部などを経て1991年からニュース週刊誌「アエラ」編集部員。 1992~94年に米国コロンビア大学国際公共政策大学院に自費留学し、軍事・安全保障論で修士号を取得。 1998~99年にアエラ記者としてニューヨークに駐在。 2003年に早期退職。 以後フリーランスの報道記者・写真家として活動している。
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米国本土における基地環境問題
¥9,680
訓練規制と土地利用管理 鈴木 滋 著 A5判 376ページ 8,800円+税 ISBN978-4-86251-461-5 日本において在日米軍基地問題は深刻な問題であり続けている。在日米軍基地の存在と環境上の諸価値は、互いに相容れない関係とみなされることが一般的であろう。他方、米国では、軍事基地の存続と基地周辺環境への配慮を両立するという政策的発想が一般的になされている。日本の基地問題とは背景が異なるのは当然だが、その取組については一考の価値がある。本書は、そうした米国本土における基地環境問題をめぐる政策とその課題について詳細な事例をもとに考察し、在日米軍基地問題への新たなアプローチの可能性を提示していく。 目次 まえがき 序章 ―軍事と環境の接点を踏まえて― 第1章 軍事訓練による環境被害と環境法の適用問題 第2章 軍事的即応力の維持と環境への配慮 第3章 訓練環境の維持と土地利用の観点 第4章 エンクローチメントへの新たな施策 第5章 地域社会から見たエンクローチメント 終章 ―政策的な観点からの考察― あとがき 著者プロフィール 鈴木 滋 (スズキ シゲル) [略歴] 1962年、山形県山形市生まれ。1985年、上智大学法学部法律学科卒業、国立国会図書館入館。2008年、国立国会図書館調査及び立法考査局外交防衛課長。2014年、法政大学大学院公共政策研究科修士課程修了。2020年、法政大学大学院公共政策研究科博士課程修了。公共政策学博士。国際安全保障学会、環境法政策学会会員。専門は米国の安全保障問題、米軍基地問題。最近の著作として「米国における退役軍人の薬物乱用問題」『レファレンス』2021年6月、「軍事基地を維持する試みと環境への配慮」『環境管理』2020年6月、「トランプ政権の国境管理政策」『国際安全保障』2019年3月などがある。現在、国立国会図書館専門調査員・調査及び立法考査局外交防衛調査室主任。